ベテラン社員インタビュー(横山さん)(後編)

伊東本社営繕部
主任
横山 善隆(よこやま よしたか)
(前編の続き)
「私は、できないと言いたくありません」。
伊東本社営繕部の主任を務める横山善隆は、どれほど難しい現場だとしても、
果敢に挑戦を続けてきた。
そのモチベーションは、どこから生まれてくるのだろうか。
飽くなき向上心の源泉に迫る。

漏水しない家づくりのために
「自分がつくるからには、絶対に漏水させない」。
これが横山の家づくりにかける覚悟であり、モチベーションにもつながっている。
大同工業株式会社では「漏水させたら家ではない」というモットーがある。
万が一お客様から漏水の連絡が来たら、当日中に訪問してできる限りの応急処置を施す。
木造住宅に長く関わってきた中で実感するのは、木造の命は「防水性」にあるということ。 たとえ外壁が破損しても、内部の防水処置が完璧ならば、水は内側にまで入ってこない。
ただ、防水施工に使用される素材は強度があるわけではないため、
作業の過程で注意しなければ傷を付けてしまう。
そこで、目視での検査に加え、散水検査も行って漏水がないかを入念にチェック。
手間はかかるものの、家ができてから漏水が起これば修繕するのは一苦労だ。
だからこそ、作業段階でのミスをなくすことが重要だという。
「できない」ではなく「できる方法」を探す
もう一つ、横山が心がけているのは「できない」とは言わないことだ。
図面を渡されたとき、思わずひるむような難しい内容だったとしても、
どうにか知恵を絞って「できる方法」を探っていく。
「最初から諦めることだけはしたくありません。
考え抜けば、何かしら案が出てくるはずですから」。
設計者によって、それぞれの物件には特徴がある。
こだわりを詰めた住宅ならば、難易度が高くなるケースもあるが、
どのような条件でも横山は前に進むのみ。
設計者の思いを汲み取り、その期待に応えたい一心で考えを巡らせる。
営繕部が担当しているのは小規模工事だ。
だが、新築工事を請け負う建築部が小規模工事を行う場合もある。
今後は小規模工事をすべて営繕部が吸い上げ、
2つの部署の役割を明確にしていくのが横山の目標だ。
これまでの経験を糧に、営繕部の成長と建築部のサポートに全力を注いでいく。
横山のこれからの活躍にまだまだ目が離せない。
