\大同工業の強みを発揮/vol2.シャープな軒先深い屋根庇(ひさし)の難しさ

「難しい」を「可能」に変える大同工業。
今回ご紹介する「西伊豆の家」の施工では、お客様の長年の計画を形にすべく、
経験や知見、そして技術を総動員し、理想の姿を実現させ、
2016年に中部建築賞を受賞しました。
様々な工夫と努力によって創られたその裏側を紹介します。

湘南支店
統括所長
江見 吉彦(えみ よしひこ)さん
西伊豆の家
竣工:2015年
工期:約1年
所在地:静岡県沼津市戸田
施主様の思いをそのまま形にすることに奮闘
「西伊豆の家」の最大の特徴は、細く張り出した深い庇(ひさし)の屋根。
設計事務所さんと施主様が何年もかけて計画を煮詰めてこられたという、
思い入れのある設計でした。
軽さをも感じさせるような、立ち姿の美しい庇にするには高さの違いが出ないようにきれいな直線を描くための技術が必要です。
難しい技術が必要な上に、本社に単身赴任をしていたときの現場で業者の方との面識もない状況。
最初はなかなかスムーズに進めることができず苦労しました。

下地からの細かな調整と最後の一工夫
基盤となる鉄骨は歪みなどの癖を事前に取り、先端には庇をまっすぐするための木を施しました。
ある程度長さのある、真っ直ぐな木を通した下地が功を奏し、きれいな直線の屋根に。
そして現場も、会長はじめ先輩方からの
「それぞれの職人の言うことを聞くと良い」というアドバイスを実践することで、
良好な関係で良い施工ができるようになりました。

それぞれが持つ力を最大限に発揮することで良いものが生まれる
職人の皆さんの知識量や技術は目を見張るものがあります。
西伊豆の家でも職人さんのおかげで良いものができました。
自己満足のための独りよがりな挑戦ではなく、
お互いが今持つ力をフルに発揮し技術を高め合うことができれば、
結果的に予算、工期、そしてでき栄えなど
全てにおいて良い建築が完成するのではないでしょうか。
そのことを信じ、これからも頑張っていきます。