社長に聞く、大同工業の2025年(今後の展望編)
大プロジェクトの完遂や、社内組織の変革といった成果を生んだ一方、
働き方改革に課題があった2024年。
大同工業株式会社の2025年をどう展望するのか。
代表取締役社長の堀口岳士に聞いた、その答えとは……。
代表取締役社長
堀口 岳士(ほりぐち たけし)
他社との協業を通じ、学びを得る
本来は、別荘や住宅といった数千万円規模の案件を、
建築家と丁寧に創り上げていく仕事に注力したいところであるが、
まだしばらくはそのような社会情勢にはなりそうもない。
2025年度は2024年度にも増して、大型案件の受注が増える見込みなのだ。
物件が大型化すれば、これまでとは異なる対応が求められる。
特に予想されるのは、大手・中堅ゼネコンをはじめとした、他の施工会社との協業だ。
今までは、他社とは一線を画した立ち位置で、他社との協業は少なかったが、
それゆえ「井の中の蛙」になっていたところもあると感じている。
今後は他社との協業を通じ、これまで当社に不足していた安全管理や工程管理、
品質管理手法などを、学んでいく所存だ。
それらの学びと、これまで築いてきた技術力を融合させることで、さらなる飛躍を期待している。
「協業をネガティブに捉えず、会社と社員の成長のきっかけとして前向きに取り組んでいきたい。
皆さん一人ひとりが、真摯に学ぶ姿勢をしっかりと持ち、スキルアップに繋げていきましょう」。
社内の最優先課題に全員で取り組む
現在、最優先課題としてあげられるのが、働き方改革の推進であり、
特に、時間外労働の削減である。
これらは単純に、作業インフラの整備や、DX推進、人員確保だけで実現できるものではない。
さらなる業務改善や、一人ひとりの努力を重ねながら、会社と社員が一体となって、
課題解決に取り組んでいく必要がある。
また、2023年からはじめた「新人事制度(社員ひとりひとりの成長のものさし)」を
より定着させ、さらに充実させていくことも必要だ。
そのために、Face to Faceの面談時間の確保に努め、社内のコミュニケーションをより活発にしていく。
ベテランから新人まで、自由闊達に意見を交わすことができる社風の醸成を目指す。
社員へ伝えたいメッセージ
2024年は努力が形となってあらわれた年だったが、2025年も同じように継続できるほど、
会社が成長した訳ではないと感じている。
「『3歩進んで2歩下がる』かもしれませんが、皆さんが同じ目標に向かって進めば、絶対に他社に負けません。そういう強みを持った会社です。2025年度も、全社一丸となって頑張っていきましょう!」。
2025年は「乙巳(きのとみ)」。
「努力を重ね、物事を安定させていく」という意味合いをもつ干支にふさわしい一年になるだろう。