Sさん(現場施工管理者:2022年入社)

初担当は『本社プロジェクト』‼1年目監督の現場奮闘記

2022年3月から大同工業の肝いりでスタートした『本社社屋建て替えプロジェクト』。施工管理の担当者の一人となったのは、同年4月に入社の鈴木東さんでした。いきなり大プロジェクトを担うことになったSさん、1年目の日々をどのように過ごしていたのでしょうか。すべてが未経験の毎日を、入社2年目となった今に振り返って感じることとは?詳しくお聞きしました。

震災の経験から建築への興味へ

すらりとして物静かな佇まいが印象的なSさん。 鈴木さんがそもそも建築の道を志すきっかけとなったのは、地元新潟で2004年に発生した中越沖地震だったそうです。

「当時5歳でしたが鮮明に覚えていますね。まわりの家とか道路とかがかなり被害を受けて、衝撃的な体験でした。それで建物をつくることに興味もって、さらに大工さんが家を建てるのを見たりするのも好きだったので、建築の道を選びました」

その後、埼玉のものつくり大学へ進学。在学時に見た建築雑誌に掲載されていた大同工業施工の住宅を見て憧れを抱いたことをきっかけに、同社へ入社希望を出すに至ります。

何も分からないまま『本社プロジェクト』スタート

入社1年目の当初はさまざまな現場の補助作業を行っていた鈴木さんですが、早々と担当現場が決定します。
それこそがまさに本社プロジェクト!Sさんが現場入りしたタイミングは、構造体を組み上げていく「建て方」の段階。一般的には、建築工事は建て方を経て一気に忙しくなるといわれています。
なぜなら関わる業者の数が段違いに増えていくから…。この時期に現場入りした鈴木さんは、その時の作業についてこう話してくれました。

「事前に図面や工程を見たりしていたのですが、実際の現場では何が何だかわからなくて、ただ先輩に言われたことをこなすのに必死でした」

これまでの補助作業とは比べ物にならないくらいの体力を使いながら、工事写真の撮影や掃除、施工図の一部を描くといった内容をこなしていったそうです。

「足場が立つ前に鉄骨の一番上まで登って工事写真を撮ることがあって、高いところは平気な方ですがさすがに怖かったですね」

特に記憶に残るエピソードとして挙げてくれたこのお話。必死に、そして静かに、恐怖におののくSさんの姿が目に浮かぶようです。

手探りの毎日、見えてきたものとは…?

さらに、1年目のSさんにとっては、業者への指示もなかなか難しく感じることが多かったそうです。

「工事最後の方の雑工さんの指示を自分が担当することになったんですが、指示を出すことが結構苦手で…職人さんの年齢的なこともあったりして、なかなか言うとおりに動いてくれないこともありました」

結局、目標作業が終わらない結果となってしまったことも。 先輩監督からは指示・管理の甘さを指摘され、気落ちしながらも毅然とした態度で臨む大切さを改めて認識したそうです。

「慎重すぎない」ことの大切さ

「自分で考え込んでしまう時がある」とSさん。本社プロジェクトでの苦い経験を話してくれました。

「足場の図面を描いていた時、結構複雑な形だったので考えすぎて、結局間に合わなくて先輩にやってもらったことがあったんです。きちんと早めに聞けていたら、もっと早く終わったんじゃないかなと思います」

いまだに慎重すぎる性格はありつつも、影響が及ばないように早いタイミングでの質問・報告を心がけているそうです。
入社1年目にして貴重な現場を担当し、一気に経験値を上げた鈴木さん。10年後のご自身のイメージをお聞きしました

「SRCとRC、木造の3種類建てられるようになっていたらいいなと思います。施工管理は続けていきたいと思っています」

始まったばかりの施工管理者としてのステージ、すでに大きな苦労と達成感を味わっている鈴木さん。 どこかひょうひょうとして不思議な落ち着きのある鈴木さんですが、どんな現場監督に変貌を遂げていくのでしょうか。乞うご期待です!

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