ヒト, モノ, 建築のコトバ

“ラジェット”が正解?

新社会人はナゾだらけ

「シノ」「ガチャ」「ラジェット」

社会人一年目の時、職人さん同士の会話を聞いて「いやいや、統一せいっ!!」って心の中でツッコミを入れていました。

ある職人さんは「シノ持ってきてー!」
またある職人さんは「俺のガチャ知らない?」
そしてまた別の職人さんは「ラジェット持ってる?」・・・

結局・・・全部同じ道具を探していました。

経験も知識もない私は、それぞれ別の道具のことだと思っていましたが、この時の正解は

「ラジェット(ラチェット)」。

正確には「シノ」「ガチャ」「ラジェット(ラチェット)」も存在している。

“シノ”とはどんな道具なのか

先端が尖っていて少し曲がりがついている道具。

その役割は、鉄線(番線)の結束と締付けに使われる。
建築現場では、作業をするための床となる「足場板」を固定したり、材料を束ねたりする時、番線と呼ばれる太い針金が使われる。

番線は、ありとあらゆるところで使われる。
この番線がしっかり締まっていないと思わぬ事故につながるかも知れない。
だが、人力できつく締付けるのには限界がある。
そこで“シノ”を使ってしっかりと締付ける必要がある。
“シノ”は先端が尖っているシンプルな道具であるがゆえに、シノのみの機能を有している道具を持っている職人さんは少ない。
多くはラジェット(ラチェット)やバベールなどの柄(え)が長い道具に付随している。

“ガチャ”とはどんな道具なのか

ここで言うラジェット(ラチェット)の形状は、先端が尖っている“シノ”と両口ラチェットレンチの”ガチャ“の2つで構成されている。
「ガチャ」はラチェット1本の両面に2つのサイズの”ガチャ“が付いていて、ボルトやナットを「ガチャ、ガチャ、ガチャ」と締めたり緩めたりと使う道具。

ボルトを回す部分が片方にしか回転しない仕組みになっているので、作業効率が上がる。
ボルトやナットの大きさやメーカーによっていくつか使い分けると良いだろう。

建築のことばだけでなく物事は、経験と知識を積み重ねることで、だんだんと自分の物になっていく。 一定のコミュニティの中では正しい名前でない方が伝わる事もあるだろう。 いわゆる“通称”と言うものだ。 しかし通称だけを身に付けていては勿体ない。 物の名前と意味を調べて“ウンチク”を語れるようになれば、さらに面白くなるだろう。

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坂本悠貴sakamoto-y
ものづくり全般が好きで、学生時にはインテリアデザインを専攻。 もともとは大工になることが夢で卒業後に関連性を感じた建設業の世界へ。自分の指示した事や、作図した図面の内容が大きな形となっていく感覚がとても刺激的でやりがいを感じながら日々頑張っています。

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