トンカチとか、ハンマーとか、何種類ある?
トンカチ、ハンマー 叩くもの
新人の頃、職人さん達に
「そこの掛屋取って」とか「石頭取って」「金槌取って」「大ハンマー取って」・・・・・
など、頼まれた事があります。
もう何がなんだか!?
DIYレベルの事はやった事がありますが、職人さんほど道具を使い分けしたことがなく、かなり戸惑ってしまいました。
素人目にはみんな同じものに思えましたが、経験を積んでいくうちに少しずつ種類と用途がわかってきました。
調べたところ、ざっと20種類以上の金槌やハンマーがありました。
掛屋(かけや)/石頭(せっとう)
掛屋とは樫(かし)などの固い木で作られた大型の木槌で、主に杭打ちや解体作業など、大掛かりな作業で使用されるハンマーです。
対象物は木材。
石頭とは通常のハンマーよりも大きめで、重量は1~2kg程度の物が多く、頭部は片側が平面で、もう片側が凸面になっています。
主に石を割ったり、はつり(コンクリートなどを破壊する)作業などの石工作作業全般に使われます。対象物は石材。
大ハンマー(両口ハンマー)/金槌
大ハンマーとは片側が平らで、反対側が少し膨らんでいて、木が傷つかない配慮がされています。
片手ハンマーよりも重量があり、鉄工作業で使われる事が多い。
対象物は金属。
金槌とは頭部が全て鉄で作られていて、釘などを打ち込むのに使われます。「とんかち」とも言い、最も大衆的なハンマーの一つだと言えます。
対象物は金属。
メカス釘
大工さんから「メカス釘」の納入を頼まれる事がありました。しかし、見たことも聞いた事も無い金物です。
後で調べたところ、メカス釘とは「かすがい釘」の一種で、和室も天井板の張り終わりや、床板を根太に止めるのに使用する釘金物のことでした。
「かすがい」は木材同士をつなぎ合わせ固定するためのコの字形の接合金物で、その用途と特徴から
「子は鎹(かすがい)」
と言うことわざにも使われています。
ことわざの意味は、「子供への愛情から夫婦の仲がなごやかになり、縁がつなぎ保たれることのたとえ。」と記述されています。
衣・食・住は生きていく為に必要な3要素であり、形は変れど過去も未来もきっとその価値は変わらない。槌(ハンマー)の歴史は記録に残される以前より長く存在し、人間が発明した最初の工具のひとつであるとも言われている。進化をしながら歴史を繋ぐ役割を私たちはしているのかも知れない。