こだわり, 建築のコトバ

「左官」何と読む?

さかん?しゃかん?

「雨でシャカン工事が…」「今回シャカンは誰?」社内で飛び交う謎ワード

“シャカン“

――もしかしてシャカンて左官のこと? 訛り??  入社したてのころ思っていたものです。

今回、「左官」を何と読むか、社内アンケートをとったところ

  「さかん」…23人

  「しゃかん」…4人

という結果。

調べたところ「シャカン」という読み方には地域性の訛(なまり)ではない、もっとシブイ理由があることが判明。

それは左官の語源に由来します。

「左官」の語源

左官をシャカンと呼ぶのは

〝現在の漢字の「左官」は当て字で、古くは「沙官」「沙翫」と記されていたためー“

なんだそうです。

社内シャカン派の方たちは、ちゃんと理由を知った上で呼んでいました。
(ぼーっと生きていません・・・)

実際の感覚としては、会話の中でのシャカン率、もっと高い気がします。
このへんは、さすが建築会社です!

受け継がれる「左官」技術

左官とは、建物の壁や床などを、コテを使って塗り上げる仕事。

起源は縄文時代にまで遡り、その技術が1700年以上受け継がれ、2020年にはユネスコの無形文化遺産になっています。

建物の欧米化が進むにしたがって役割が減少していますが、和モダンの流行、住環境を安全な素材で作り上げる健康志向の高まりから今また注目されています。

   ちなみに4月9日は「左官の日」。
なんで??
「し(4)っく(9)い」(漆喰)と読む語呂合わせからー。

アバター画像
総務部 komaComment allez-vous ?
屋根葺を「やねきのこ」と読み、根太を「ねぶと」と読み、布基礎の写真を見て、どこに布が挟まっているんだろう…と目を凝らした総務社員。今日も元気に仕事してます。

RECOMMEND
オススメのコンテンツ

View More

トップへ戻る